自分のチカラですすめてきた仕事がようやく波に乗って
毎日大変でも充実感もあるのにナゼ?
そんな時に久々のお気楽男からの電話。
「なんか呼ばれたような気がして・・・」って。
一年半ぶりだよ。
去年はホントに助けてほしかったのに音信不通。
なのに自分では認めたくないストレスを抱えている時に奴は現われる。
奴は料理人。
腕はいいけど独立は出来ない。欲がないから。
経営者の弟にいいように使われている。
奴の特技は人の秘密を聞き出す事。
異常に上手過ぎる!ついつい皆がポロリと話してしまう。
まるで催眠術にでもかかったように。
しかも困った事に口も軽い男ときた。
すぐに他人に話してしまう。なのに憎まれない。憎めないのだ。
だから多くの人に慕われている。もちろん女性にもホントによくモテる。
ワタシは奴に秘密は絶対しゃべるまいと思っていた。
だけど、気付けばポロリ、ポロリ・・・しまった!
目の前が真っ暗・・・。
そうだ、口を封じる為にはこれしかない!
「ワタシと結婚して!・・」
女房の恥を人に話すバカはいないだろうって。
奴は急に真顔になり、
「あぅ。考えるだけで憂鬱になった・・・。」
ワタシとの結婚生活を考えるだけで人生はおしまいだ・・・
あまりに気が合いすぎてどんどん落ちて行く自分が目に見えるようだと。
ひ、ひどい。気が合うのになぜ落ちる事を想像するのか・・・(怒)
でも同じ様な事別の人にも言われて笑ったが。
「似たもの同士で朝から何もせず、
2人でだらだらと酒を飲む堕落生活が目に浮かぶ」って。
なんでじゃー!
そんなイメージなのかワタシは。
ちゃんとメシ作るぞ。洗濯もする。裁縫も得意よ。掃除も・・たまにはなっ。
奴とたわいもない話をして
怒りながらも心が軽くなっている自分に気付く。
電話を切ると、
ビールがふと飲みたくなった。
缶のビールをそのまま飲みたい気分。
缶に口をつけて一口飲む・・・ダメダメ。やはり、グラスに注いで飲も〜っと。
この期に及んで・・・このこだわりがワタシだから仕方ない。











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